ねこでじ(Nekodigi)

Nekodigi’s diary

Programming, Art, Travel and etc...

【トビタテ留学日記】#35 ようやく3Dプリンターが使えて大満足! | 留学中編

9/20

留学期間も終盤になって、ようやく自分のやりたいことが達成できました!ものすごく楽しかったので、正直もう少し早くやりたかったです。書類がまだ届かなかったり、研究室の場所が分からなかったりしてトラブルがありながらも、今の所はまだなんとかなっています。

朝ごはん

今日は屋台で焼きそばを頼んで牛肉も乗せてもらいました(5.5RM)。牛肉はビーフジャーキのような感じで、焼きそばは辛めの味付けでした。珍しい組み合わせでしたが、美味しかったです。

Innovation Lab

歩いてInnovation Labに到着したのですが、学部の建物が超巨大!とても自分では見つけられる気がしないので、先生と一緒に学生に聞いてまわりました。階数も多いですが、一階一階が大きいうえに横にもいくつもビルが並んでいます。

3Dプリンターが大量!

これはどちらも巨大3Dプリンターです。人が中に入れるほどのサイズがあります。Ultimakerのもの以外はノズルの高さと台の高さを一定に保たれるように自分で調節(キャリブレーション)しなければならず、これが一番大変でした。

こちらは、廉価版の3Dプリンターです。Ultimakerと比べると十分の一以下の値段です。安いのは魅力的ですが、トラブルはよく起こります…3Dプリンターキャリブレーションの説明の時に使い方を教えてもらいました。出力結果は思いのほかきれいで、値段の割にはうまく動いてくれます。

こちらはUltimakerです。自動キャリブレーションがあることによって、格段に操作が楽になっています。上の新しい機種では、無線でデータが送れるだけでなく、カメラで様子を確認することもできるようです。工場で使われる場合もあるようで、数十台・数百台単位のUltimakerを使って作業するようです。

より良い作品を作るための講義

以前も3Dプリンターを使ったことはありましたが、3Dプリンターの先生は2年も研究をされているだけあって経験の量が全然違いました。作品のクオリティーを左右する3大パラメータはノズル速度・ノズル温度・レイヤー高さだそうです。これらの設定は普段手探りで試していたので、今回具体的なおすすめの設定を教えていただいて本当に助かりました。短時間で、3Dプリンターについての復習ができて新しい知識も得られたのでとても貴重な講義でした。
自分の専門分野について学ぶととてもスムーズに作業ができるだけでなく、やっていて楽しいです。学ぶテーマが自分の専門分野にあっているかどうかは、とても大事なことだと改めて実感しました。

先生が高級フィラメントと高級3Dプリンターを使った場合でもやっぱり失敗することはよくあるそうで、シミュレーション画面を見ながら原因を探っていました。失敗を生かすことが大事だそうです。

作品一覧

まず、今日自分が作ったものを紹介します。左はTinkercadで作った歯車で、右はProcessingで作ったプログラムで生成した図形をillustratorで編集し、Blenderで押し出した作品です。右のボロノイ図は、普段あまり制作に成功しないですが、今回はうまくできました。
これはPolymakerという廉価品の3倍以上の値段がする高級フィラメントを使ったことが大きな要因です。値段は大きく違いますが、安いフィラメントではボソボソになってしまい造形すらままなりませんでした。安いフィラメントの場合、水分が含まれているためか気泡が発生し、フィラメントが十分に行き渡りません、一方でPolymakerの場合は滑らかにフィラメントが出てきて強度も十分にありました。フィラメントによってここまで結果が異なるのは驚きでした。

机には、今回担当に当たってくれた先生が作った作品が展示されていました。3Dプリンターで作ったとは思えないような製品レベルのクオリティーに感動しました。他の人が3Dプリンターで作ったコンテストのトロフィーには、歪みやひび割れ溶解が見られるのに対して、先生の作品は傷ひとつありませんでした!後で紹介する基本的なパラメーターの調節を極めて、良いフィラメントを使うことでここまでのクオリティーを実現できるそうです。水溶性フィラメントをサポートに用いることで、入り組んだ形状でもバリひとつ残っていません。

後ろには、3Dプリンター技術を応用した研究についての展示がありました。医療やプロトタイプ制作など、特殊なニーズに合わせて作れるのが3Dプリンターの強みだそうです。トラブルが多い3Dプリンターは、実用には向かない課題の多い技術だと思っていましたが、実際にさまざまな場面で活用されていることを知ることができて勉強になりました。

昼ごはん

UiTMの食堂はカフェから激安食堂までさまざまな種類があり、日本と比べてもかなり充実している気がします。好きな具材を取って会計するシステムは日本ではあまり見かけませんが、結構便利なシステムです。

うえに乗っている野菜は菜の花のような感じで、噛み切り易くて美味しかったです。もやしは辛くて他の味が薄いため、緑の野菜の方が美味しかったです。右下のアサリは思った以上に味が濃く、少なめでもよかったです。鶏は濃厚なソースがついたフライドチキンのような感じで美味しかったです。右の白い塊はスープに入っていることが多いもちのようです。ただ、パサパサしていてもちもちではないので、この具材にはあいませんでした。

フィラメントについて

高性能3Dプリンターには融点が高いABSフィラメント、廉価版3Dプリンターには融点が低いPLAフィラメントをよく使います。この研究室にはそれ以外の水溶性フィラメント(PVC)や伸縮性のあるフィラメント(TPU)もありました。高価なため、見たことがなかったですが、ここで初めて見ることができました。特に水溶性フィラメントは、ディアルノイズが必須で、庶民にはとても手が届かないので見られてよかったです。高いものでは一巻き数万円することもあり、今後値段が下がることを強く願っています。

3Dプリンターが大惨事に!

寮に戻ると先生からプリント失敗の画像が送られてきました。長時間かかることが多い3Dプリンターでトラブルが起きるのは、かなりショックが大きいです。原因は作品の熱による湾曲で、土台との接着がうまくいっていない場合によく起こります。すでに何度も経験していますが完全に回避するのは難しいので、今後の技術向上に期待したいです。

晩ごはん

今日はMama Butter Chicken Curryに行きました。Google Mapの評価を頼りに探しました。Nasi Ayam Butter MilkとLimeジュースを頼んでも合計で12.9RMという安さでした。店内は夜のバーのような雰囲気で、入るのに躊躇しているのかみんな外で食べていました。
ライムジュースはシークワーサーやすだちに近い感じですが、酸味が少なくて美味しかったです。
バターミルクはコーンポタージュのようで、唐辛子が入っていたものの若干中和されていました。サクサクのフライドチキンとバターミルクが絶妙にあっていて意外と合う組み合わせでした。意外と値段がしがちな揚げ卵や謎のせんべいまでついていて、とてもコスパが高い料理でした。